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【参考になる】経営面はどうなの?メインテナンスの軸はクラプロックス!歯科衛生士を中心とした、予防メインの歯科医院ができるまでを赤裸々告白

【参考になる】経営面はどうなの?メインテナンスの軸はクラプロックス!歯科衛生士を中心とした、予防メインの歯科医院ができるまでを赤裸々告白

・歯科衛生士を中心とした、予防メインの歯科医院ができるまでを神部歯科医院にインタビュー。

・経営面ではどうなの?メインテナンスの軸はクラプロックス!クラプロックスを患者さんにどうおすすめする?

 

メインテナンスが中心!神部歯科医院の院長&歯科衛生士にインタビュー

東京都目黒区池尻大橋の閑静な住宅街に位置する神部歯科医院。現在の院長、神部賢先生の曽祖父である神部政蔵先生が最初に開業してから今年で100周年を迎えた。
現在の場所でも開業70年目を迎え、地域密着型の歯科医院として来院する患者の口腔の健康を支えている。

 

神部賢先生は、2017年に祖父から医院を承継し、試行錯誤を経て現在の医院を作り上げてきたという。「最初の頃は予防を重要視する意識があまりなく、今のスタイルになるには試行錯誤があった」と語った神部先生。

 

東京都目黒区池尻大橋の神部歯科医院外観

 

今回は、そんな神部先生と神部歯科医院で働く歯科衛生士の深山さんに、歯科衛生士が中心の予防がメインの歯科医院ができるまでの医院作りと、メインテナンスが中心の医院の現状を赤裸々に語っていただいた。

 

院長の神部賢先生(左)と歯科衛生士の深山マリさん(右)

 

歯科衛生士を中心とした予防メインの歯科医院ができるまで

ー2019年からセルフケア製品にクラプロックスを導入。その後、当時在籍していた歯科衛生士が推していた電動歯ブラシ「ハイドロソニックプロ」をメインテナンスの患者に推奨し、医院で体験してもらうことで患者への導入率は高まったという。このように地域に根付く小さな歯科医院として、1人の歯科衛生士が医院を成長させるきっかけを作っていった。常勤の歯科医師は院長の神部先生のみ。院長自身が予防歯科に対する意識や学んできたこと、これまでの経験を柱として、歯科衛生士がメインの予防型歯科医院を築いていった。

 

 

ーきっかけはなんですか?

神部先生:2017年に医院を承継し、2018年からMID-Gに参加して、いろいろな先生との出会いがありました。そこからさまざまなことを学び、今後の方向性について考えるようになりました。

 

そして2021年に院内改装を行うとともに、歯科衛生士の人員を増やし、医院の方向性を予防型歯科医院にシフトしていきました。そのとき、周辺の医院との差別化を意識して取り組みましたね。
そこから院内で扱うセルフケア製品は、自分が使っていて良いなと思っていたクラプロックスのみに絞り、待合室ではクラプロックスのディスプレイも始めました。

 

実際には2019年以前からクラプロックスの存在は把握していましたが、当時の医院の力では患者さんに浸透させる自信がなく、取り扱えなかったんです。

 

その一方で、自分の子どもに仕上げ磨きでクラプロックスを使ってみたら「パパ、歯ブラシ変えた?いつもと違う」といわれるくらい、子どもにも違いがわかる素晴らしい製品だと感じていました。

 

クラプロックス製品を導入して最初に取り組んだのは、メインテナンスの患者さんにハイドロソニックプロを使ってもらうことでした。今は退職してしまったのですが、当時働いていた歯科衛生士がiTOPセミナーを受講し、ハイドロソニックプロを推していたということもあり、2021年にはハイドロソニックプロの年間アワードをいただきました!

 

CURAPROX HYDROSONICPROAward2021の受賞トロフィー

 

 

ーハイドロソニックプロを実際に試してもらうというのは?

 

深山さん:家電量販店などで売っている電動歯ブラシは、試すことができないですよね。患者さんに実際に使ってもらうというのはかなり価値があると思っています。振動や当て方を、まずは無料で試してもらっています。

 

神部先生:知識のない家電量販店のスタッフにすすめられるよりも、歯科衛生士が使い方をレクチャーして、実際に使ってみることが大事だと思います。歯の表面のツルツル感に驚かれる方が多いです。もちろん安価なものではありませんが、実際に使用してもらった後に、体感でいうと7~8割くらいの人に満足していただけて購入に繋がったと思います。

 

ハイドロソニックプロ、患者さんにお試しいただく替えブラシの在庫

 

メインテナンスの軸はクラプロックス!経営面ではどうなの?

うちのメインテナンス時間は60分です。

 

ー神部歯科では、メインテナンスにかける時間は保険診療で60分、初診患者は問診や資料採りもあるため90分でアポイントを取得しているという。経営面から考えると思い切った決断といえる。しかし、その根拠はいったいどこにあるのだろうか。60分のメインテナンスの中で、歯科衛生士が実際にどのような指導を行っているのかも、深掘りしてみた。

ーメインテナンスが60分の場合、経営的にはどのような影響がありますか?

神部先生:治療もメインテナンスも30分で予約を取っているところが多いですよね。単純に30分にしたとして、今の医院で倍の患者さんが来るかと考えたらそうではないと判断したんですよね。それであれば、メインテナンスの時間をしっかり取って、意識の高い患者さんが定着した方が良いなと思ったのです。

 

経営に関してですが、当院では今まで、自費でのメインテナンスをやったことはないんです。国が定めた医院の施設基準満たして、口管強の申請もしているので、保険だけでできるというのはありますね。施設基準がなかったら正直できていないかもしれません。

 

それよりも、うちの歯科衛生士が60分やれるというのがすごいですよ!実力のある歯科衛生士でなければ、60分も一人の患者さんのメインテナンスはできないと思いますし、実際に見学にきた歯科衛生士の方からは、「60分もできません」といわれたこともあります。反対に、うちの歯科衛生士に「メインテナンスは30分で済ませて」といったら、みんな辞めていくと思います。

 

経営面を語る神部先生

 

深山さん:「時間がある」ということはすごく重要だと思います。ちゃんとやろうと思えば60分は必要です。歯ブラシについて説明する時間が十分に取れるというのは、患者さんが定着する理由になっていると思います。

 

医院で売っている歯ブラシや歯間ブラシがクラプロックスしかないので、メインテナンスに移行した患者さんはほぼ全員が何かしらのクラプロックスの製品を使っています。

 

 

ーメインテナンスではどんなことを行っている?

深山さん:超音波スケーラーとエアポリッシャーの器械を使用して、歯石やプラーク除去を行います。染め出しをしたあとには毎回写真を撮って、患者さんに見せて視覚的に指導をします。メインテナンスの間隔は、状態が悪い人は毎月、基本的には3ヶ月に1回来てもらいます。

 

私は歯ブラシを汚したくないので、染め出し後にキレイにしてから、いちばん良い口腔内の状態になったあとに「この状態をキープしましょう」という意味も込めて、(染め出し後の写真をみせながら)不足している部分の磨き方や当て方を指導をします。

 

経営面を語る神部先生

 

クラプロックスの導入は医院や患者にどんな影響がある?

医院で販売する予防製品はクラプロックスだけ?

神部先生深山さん:そうですね。

 

深山さん:今は歯科衛生士が4人いるのですが、全員が共通認識を持って同じ歯ブラシで同じ使い方の説明ができているところがとても良いと思っています。子どもなんかは特に担当が変わっても指導する歯ブラシは一緒なんです。

 

神部先生:歯科衛生士が変わったり、新しい歯科衛生士が入ったときに困らないように、うちはクラプロックスだけ!という方針ですね。

 

深山さん:神部歯科に入職するまで、クラプロックスを使ったことがなかったです。ですが、実際に自分で使ってみて、ヨシダの院内セミナーで使い方を習って、患者さんに指導するということはむずかしいことではなかったです。

 

クラプロックスの製品とについて語るお二人

 

医院で販売する予防製品はクラプロックスだけ?

神部先生:やっぱり僕自身がクラプロックスを使っていて、自分の子どもにも使っていて、本当に良いと感じた製品だからこそ、そのまま患者さんに伝えていると思います。特にハイドロソニックプロをすすめるときは、「家電メーカーではなく、歯ブラシを作っているちゃんとした歯科メーカーが作っている唯一の電動歯ブラシですよ」という言葉をよく使いますね。

 

今はもう、僕からすすめるということはあまりないですよ。基本的にはメインテナンスを担当する歯科衛生士からおすすめしてもらっています。

 

深山さん:最初に来た患者さんには、クラプロックスの良さだったり、価格だったりをきちんと説明して、実際に口腔内で使用感を試してから購入してもらいます。

 

歯間ブラシもサイズを口腔内で試してもらって、メインテナンスをしていく中で「痛くない」「気持ち良い」「歯肉の腫れが引いた」など、患者さんからフィードバックをもらえることもあります。歯ブラシの毛の質がやっぱり良いので、患者さんに実際に使ってもらうことで、磨いたあとの舌感の変化を感じてもらうことができるので、本当に患者さんにおすすめしやすいです。

 

クラプロックスの良さを語る歯科衛生士の深山さん

 

ずっとメインテナンスに通える歯科医院に

ーメインテナンスに来ている患者さんはどんな反応をしますか?

神部先生:そうですね。最近は1日の患者さんのほとんどがメインテンスの方なので、ここ(神部歯科医院)に来て、染め出しをして、歯磨きチェックで口腔内写真を撮る、というルーティーンが患者さんに身についていると思います。未就学児でもエアポリッシャーが使える子は使いますし、染め出しをして写真も撮ります。メインテナンスとはそういうものとして定着していると思います。

 

深山さん:写真のときは患者さんも手伝ってくれますしね。

 

神部先生:診察にしっかりと時間をかけているので、私たちのニーズに合致する患者さんが来院してくれているという感じだと思います。

 

神部歯科医院のコンセプトを語るお二人

 

 

***

 

 

歯科衛生士を中心とした予防メインの歯科医院へと進化を遂げていった神部歯科医院。意識の高い患者さんが長く通えるような歯科医院を目指し、勤務する人が変わってもそのコンセプトは変わらず残っているのだ。

 

神部先生は、「うちの歯科衛生士は基本的にiTOPのセミナーを受けてもらっています」と語った。クラプロックスを神部歯科の予防の柱として、SNSで積極的集客などは必要のない、来院した患者さんの満足度が高くなるような診療スタイルがそこにあった。

 

そんなiTOPのセミナーは、クラプロックスユーザーの歯科医師・歯科衛生士はもちろん、「クラプロックスを物販に置いてあるけどあまり患者さんに推奨できていない」「使ったことはあるけど、適切な使用方法や最新製品の情報がわからない」といった方におすすめ。すぐに満席になってしまう大人気セミナーを受講してみてはいかがだろうか。

 

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