・世界基準の予防歯科の知識を学ぶ、SNSで話題の「iTOPイントロダクトリーコース 予防歯科医院が勧めるTBI」をレポート! ・クラプロックス製品で大満足のTBI実習の様子とは?どんな歯科医療従事者が受講している? |
はじめに
皆さんは、年間を通して開催されている「iTOPイントロダクトリーコース 予防歯科医院が勧めるTBI」(以下、本セミナー)をご存じだろうか。
iTOPとは、「individually Trained Oral Prophylaxis」の略称であり、世界各国で実施されているTBIの実習を含む講習会。講師を務めるのは、予防歯科の課題と可能性を網羅し、十分な訓練を受けた高いレベルの知識と技術をもつ「インストラクター」とよばれる歯科医師や歯科衛生士。
今回は、株式会社ヨシダ東京本社で3月2日(日)に行われた本セミナーと受講者の様子をお届け。
講師は、麻生歯科クリニックに勤務する歯科衛生士の柿本薫さんと、フリーランス歯科衛生士の松尾瑠美子さんが務めた。
まずは世界基準の予防歯科の知識を学ぶ
クラプロックスの製品はすべて、歯肉を傷つけないやわらかさと、汚れをしっかり取り除く弾力性を持ち合わせており、独自開発した「CUREN®(クーレン)繊維」を採用している。
CUREN®(クーレン)繊維(画像はクラプロックスサイトより引用)
クラプロックス製品はすべて、iTOPという考え方に基づいて歯科医師の先生が監修し、作られたものであるため、人々の口腔の健康を守ることに繋がっている。つまり、iTOPの考え方は、「クラプロックス製品が紐づく専門家向けの教育システム」のことであり、本セミナーは、その考え方に基づいたクラプロックス製品の実習・体験を行うことができる。
① iTOPの考え方とは?individuallyに着目
午前中の講義を担当した歯科衛生士の柿本薫さんは、iTOPの中でも、特に『individually=(個々の・個人の)』といった部分に注目してほしいと解説。
「個々に合わせた指導」とは、日々歯科医師や歯科衛生士が実践していることだが、クラプロックスの歯間ブラシの例に挙げ、個々に合った歯間ブラシを指導することはもちろん、歯1本1本の生え方や形に合わせた歯間サイズの測定を行うことから、iTOPの『individually』を象徴していると説明した。
iTOPの考え方
② iTOPの考え方とは?Trainedに必要なこと
iTOPの提唱者であるジリ・セデルマイヤー先生は、Touch to Teach(教えるために触る)という考え方が『Trained=(トレーニングされた)』のために必要であると提唱している。
「質の高いブラッシングテクニックは、触れてみないと伝わらない」という言葉を伝えているセデルマイヤー先生。普段患者さんと1対1で接する歯科医院では、Touch to Teach(教えるために触る)を実践することが重要であると伝えた。
TOPの提唱者であるジリ・セデルマイヤー先生
③ iTOPの考え方とは?正しいブラッシングでOralを守る
歯科医院でのプロフェッショナルケアは、3ヶ月に1回来院する患者さんを、仮に60分診察した場合、1年間でたったの4時間。残りの時間は、患者さんがセルフケアを行う時間である。
講師の柿本薫さんは、担当する患者で経験した症例を提示。一生懸命ブラッシングを行う患者の歯肉をよく観察すると、「過度なブラッシングで、歯肉退縮を引き起こしていた例」や、別の患者では「デンタルフロスやサイズの合わない歯間ブラシで歯肉を傷つけてしまった」という過去の経験を語った。
「自己流のやり方が正しいかどうかは、患者さん自身はわからない」。正しいセルフケア方法を指導することが、患者さんの『Oral=(口腔の)』健康を守るために必要なことであると伝えた。
クラプロックス製品をフル活用!大満足のTBI実習
午後の実習では、受講者に配布されたすべてのクラプロックス製品を使用し、自分の口腔内や受講者同士で相互実習を行った。
受講者に配布されたクラプロックス製品※電動歯ブラシハイドロソニックプロは当日デモ機の貸し出しのみ
まず初めに、歯間ブラシのサイズを測るべく、隣に座る受講者同士で相互実習。歯間ブラシのサイズや出血部位を確認し、個々の歯に合わせたオリジナルの歯間ブラシの処方箋を作成した。
普段デンタルフロスしか使用していない受講者たちからは、「歯間ブラシを挿入できることが驚き」「歯間ブラシが全然痛くない」といった声が挙げられた。
クラプロックスの歯ブラシは、細く強度のあるサージカルワイヤーを使用しているため、1日1回、1ストロークでOK。実際に使用してみると、歯肉溝まで毛先が当たり、プラーク除去の効果を十分に確認することができる。
歯間ブラシのサイズを測るデモの様子
実習で測定した歯間ブラシの処方箋
続いて、歯ブラシの圧をデンタルスツールで確認。クラプロックスの歯ブラシ圧は80g。歯に当てる角度は歯と歯肉に半分ずつ当たるように45°に傾けることが鉄則である。45度の角度で当てやすいよう、人間工学に基づいた8角形のハンドルは、患者さんにも指導したいポイントだ。
磨き方は、細かい円を描くようにくるくる動かすことを徹底する。実際に体験してわかることだが、歯ブラシ圧や持ち方、磨き方は繰り返しやってみないとなかなか身につかない。まさに、Touch to Teach(教えるために触る)が非常に重要であると感じた。
クラプロックスの歯ブラシの特徴
ブラッシング実習の様子
その後も、配布されたクラプロックス製品すべての当て方や磨き方をiTOPインストラクターの講師陣と実習を行った。電動歯ブラシのハイドロソニックプロも、デモ機で3種類の替えブラシを体感。
受講者は皆大満足の様子で、和気あいあいとした雰囲気で充実した時間を過ごしていた。
Touch to Teachでインストラクターに指導を受ける様子
受講者たちの感想は?セミナー受講者の声
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本セミナーは、世界各国で実施されているTBIの実習を含む講習会として、1日で予防歯科に必要な知識を習得し、患者のモチベーションに焦点を当て、プラーク関連口腔疾患の科学的かつ根拠に基づいた解決策を知ることができる。
学校の臨床実習や座学の講義だけでは教わることのない、予防歯科医院が勧めるTBI。「クラプロックス製品を導入しているが、使い方を習ったことがない」「予防に力を入れたいけれど、何から始めたら良いかわからない」方は必見のセミナーではないだろうか。
1人で参加する受講者も多数!すぐに満席になってしまう本セミナーは、年間を通して開催されているので、ご興味のある方はお早めにお申し込みいただきたい。